ベンチャー企業がiPS細胞から心筋細胞を作り、シート状に加工した「心筋細胞シート」。重い心臓病患者を救う新技術について、厚労省に製造・販売の承認申請を行った。承認されればiPS細胞を使った世界初の治療法となる。去年7月開発した澤芳樹教授を取材していた。太ももの筋肉からiPS細胞を作り、培養後心臓の筋肉細胞に変化させ、心臓と同じ働きをもつようになるという。心臓機能回復に期待がかかる。教授らは8人の患者にシートを移植する臨床試験を行っており、いずれも経過は良好だという。できるだけ早く承認され、保険診療で1日も早く患者に届けることができることを期待していると教授は語った。