きょう、国土交通省で航空業界の有識者会議が開かれた。議題となったのは、空港の地上業務を担う「グランドハンドリング」の人手不足。この影響で、増便や新規就航の一部に対応できない事態となった成田空港が、新たな人材確保に乗り出した。日本の空の玄関口、成田国際空港。パラオから到着した飛行機を迎え入れているのは新規参入したグラハン会社。到着した飛行機が次に出発するまでの1時間で200個ほどの荷物を積み下ろす。彼らには別の姿がある。成田空港に隣接する教育施設。修学旅行生などが飛行機の仕組みや空港の仕事について学べる施設。こうした講座を企画、運営する旅行会社の社員たちが二足のわらじでグラハン業務を担うことを決めた。講座のない時間帯、空港の一画ではさきほど講師をしていた原田さんたちが訓練を受けていた。連なった荷物コンテナを牽引する車両を運転する。教えているのはグラハン歴25年の大ベテラン。コロナ禍でグラハンから遠ざかるもトレーナーとして新たに採用された。1か月にわたり厳しいトレーニングを積んだ原田さん。社内試験に合格した。3日後、成田空港に到着した飛行機のかたわらには原田さんの姿、無事デビューを果たした。未経験者と経験者、計15人で新規参入した会社。無事、飛行機を定刻で送り出した。今週から定期便を週12便受け入れ開始、今後最大21便まで増加する予定。成田空港は2029年には新滑走路の運用も控え、人材確保も進める。
住所: 千葉県成田市古込字古込1-1
URL: http://www.narita-airport.jp/jp/
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