国会ではきょう午後、衆議院・参議院で高市総理の所信表明演説が行われる。政府関係者によると高市総理は防衛力の抜本的強化に向け「国家安全保障戦略」など安全保障関連の3文書を来年末までに改定することを目指し、検討を始めることを表明する考え。また、防衛費と関連経費について2027年度にGDPの2%とする現行の政府目標について、今年度の補正予算もあわせて今年度中に前倒しして実施する方針を盛り込むとのこと。高市総理はこのほか、物価高対策としてガソリン税の暫定税率を廃止する法案をこの国会で成立させる決意を表明する考え。さらに社会保障の給付と負担のあり方を議論するため、与野党と有識者を交えた「国民会議」を新設する方針を打ち出す考え。来月にはこの所信表明に対する各党の代表質問が行われる予定で、衆参両院が少数与党の国会での本格論戦が始まることとなる。
