埼玉県はうどんの生産量が全国2位と隠れたうどん県。埼玉を日本一の「うどん県」にする会の永谷晶久会長は
「種類」はぶっちぎりの日本一で香川に勝てるポテンシャルは十分にあると話している。県西部の武蔵野うどん、川島町のすったて、深谷市の煮ぼうとうなど25種類前後もある。最近はブルドックソースとコラボした川口市（旧鳩ヶ谷市）の鳩ヶ谷ソース焼きうどん、鴻巣市の川幅うどん（荒川の川幅日本一にちなむ）など町おこしの名産品にもなっている。埼玉県も「埼玉はうどん共和国」と宣言し、担当者は香川まで行かなくても埼玉で十分満足できるとPRしている。かつては自宅にうどん小屋のある家が多かったという。武蔵野台地は水はけが良すぎて稲作に不向きで麦作が盛んで、農家を中心に毎日うどんを食べ、冠婚葬祭でもうどんを食べる文化だった。好きなうどんチェーンの調査では埼玉県だけで「山田うどん食堂」が一番となった。山田うどんは1965年に所沢市に1号店がオープンし、関東に約150店舗を展開。埼玉県民にとっては「おふくろの味」で2003年までは学校給食にもなっていた。人口は香川県が100万人に対して埼玉県は700万人。永谷会長は埼玉県民が1人あたり月に2杯うどんを多く食べれば日本一になれると話している。