フランスの議会下院の選挙は7日、決選投票が行われ、フランスの公共放送は調査機関の独自の集計結果などに基づく予測として左派の連合が過半数には届かないものの最大勢力になる見通しだと伝えた。左派の連合はマクロン大統領率いる与党連合と選挙協力を行い、1回目の投票の得票率で首位に立った極右政党の勢いを止めた形。マクロン大統領が電撃的に解散に踏み切った議会下院に当たる国民議会の選挙の決選投票。フランスの公共放送は調査機関の独自の集計結果や開票状況などに基づく予測として左派の連合の新人民戦線が最大勢力になる見通しだと伝えた。左派の連合の集会。議席の予測が伝えられると大きな歓声が上がった。577の議席のうち新人民戦線が177から192議席、中道のマクロン大統領率いる与党連合は152から158議席、極右政党の国民連合が連携する勢力と合わせて138から145議席を獲得する可能性があるとしている。先月30日に行われた1回目の投票では、国民連合と連携する勢力が得票率で首位に立ったが、決選投票に向けて新人民戦線と与党連合が候補者を一本化して選挙協力を進め、国民連合の勢いを止めた形。これを受けてフランスのアタル首相は辞任する意向を明らかにした。また、フランスの大統領府は「大統領は現在、選挙区ごとに結果を把握しているところだ。共和国の伝統に従い、新しい議会の構成を待って必要な判断を下す。大統領は体制の保証人としてフランス国民の選択が尊重されることを保証する」というメッセージを出した