繁盛のキーワード2冊目は「店舗の立地が人を育てる」。Dr.stretchは都心の一等地から郊外まで様々な場所に店舗を展開。新宿駅近くには7店舗あり、一番近い店舗の距離はわずか400m。特定の地域に集中的に店舗を展開するドミナント戦略は(1)認知度アップ、(2)競合の参入を回避するメリットがあるが、Dr.stretchは役職を問わず一定の技術ラインを下回った人が再研修に通うシステムがあり、研修所を中心にドミナント展開することで、人件費が高い先生を派遣するのではなく、対象となる各店舗のスタッフが集まることでコストを削減している。Dr.stretchはスポーツ経験者を積極採用し、筋肉の知識やトレーナーの心得まで学べる研修を実施。180時間の研修を経て、最終テストに合格した人だけが店舗デビューする。Dr.stretchは店舗の半数が“駅チカ”。黒川社長は立地もサービスと語った。Dr.stretchはストレッチ技術No.1を決める社内大会「SWGP」(ストレッチワールドグランプリ)を年に一度開催。賞金は100万円。各地域における店舗運営の責任者「エリアマネージャー」は全社員の投票「総選挙」で決める。こうした取り組みが社員のモチベーションにつながっている。トレーナーを4段階にランク分けして技術力向上にも取り組んでいる。