今、歌舞伎の世界を題材に異例のヒットを記録している映画「国宝」。映画の重要な要素となっている衣装。映画のためだけにつくられている。衣装を手掛けた衣装デザイナー・小川久美子さんは「セーラー服と機関銃」、「キル・ビル」など数々の名作を担当してきた。小川さんは福岡で生まれ東京を拠点に40年以上にわたり第一線で活躍している。小川さんは「国宝」について「楽しかった。大変という意味では大変だった」、「一番最初にやることは図書館だったりする」などと述べた。登場人物すべての衣装を監修した。映画には実際には存在しない架空の歌舞伎の名門が登場する。小川さんはその家を象徴する着物を新たに作り出した。2人(喜久雄と俊介)の対比を衣装で表現。小川さんの原点は福岡で暮らした幼い頃にあるという。小川さんは必ず撮影の現場に立ち会っていて、「最終的に映るまでが勝負」などと述べた。井上は「人間の個性を引き出してくれるものであることを感じた」などとコメントした。
