所変わって静岡・富士市。JR新富士駅構内にある「新富士駅観光案内所」でも多くの外国人観光客が訪れている。こちらの案内所は場所柄の関係上、相談内容の半数以上が「富士山に関する相談」だという。案内スタッフの秋山さん(24)は高校生の時、英語の授業が楽しかった事がきっかけで大学の外国語学部で英語を勉強し、これまで学んだ語学を活かしたいと2年前からこの案内所で働いている。秋山さんは「基本的に接客がすごく好きなので、外国人のお客様と接している時に楽しさを感じる」と話した。この日やってきたのはアメリカからの女性で、富士山の絵はがきを1枚購入した。姉妹で1週間来日し、絵はがきには姉の旦那さんに送るためだったという。一方オランダからの旅行者は友人と初の日本旅行で富士山を見に来たが、あいにくこの日は雲が厚く上部分しか見えなかったという。そこで市が無料で発行しているという証明書を秋山さんが旅行者2人に配布した。また、ドイツからやって来たカップルの相談は「富士山の5合目に行きたい」とのこと。しかし、観光客による富士登山は既にシーズンオフで、バスも運行終了しているという。そこで秋山さんが提案したのはレンタル自転車で、この日は富士山周辺をサイクリングすることになった。6時間後に戻ってきた時は富士山の写真を見せてくれた。秋山さんは「一度ここに訪れた外国の方々がまた富士山を見たいと思えるような案内を続けていきたい」と話した。