ノーベル平和賞を受賞した被団協(日本原水爆被害者団体協議会)の代表らと石破総理大臣が面会した。石破総理は、官邸を訪れた被団協・田中熙巳代表委員らにノーベル賞受賞のお祝いを伝えた。午前10時からおよそ30分間の面会の中で、日本が調印していない核兵器禁止条約を巡り、被団協側の出席者から3月に開かれる締約国会議について「ぜひオブザーバー参加してほしい」と求める声があったが、石破総理は「そういった意見も聞いていると聞いている」と述べるにとどめ是非について明言を避けた。一方、面会後に記者団の取材に応じた被団協・田中代表委員は「要請を行う機会が十分になかった」などとして「残念だ」と述べた。田中氏の不満について政府関係者は「双方の合意形成がしっかりできていなかったということは事実としてあるかもしれない」としている。