佐野さんは「5月13日、日銀は5年超10年以下の長期国債買入を500億円減額しています。円安への対抗措置という見方ですが為替市場の反応は一瞬だけでした。円安は修正されなかったので、各所は日銀の動きにあまり注意を払っていませんね」、植野さんは「日本政府によるドル売り円買い介入騒動が起きた後、ある輸入企業の社長から聞いた感想の言葉が印象的でした。たとえ一時的ではあっても介入のおかげで160円台ではなくて150円台前半でドルを買うチャンスが与えられたのはありがたい話だったと思います。実際経済3団体のトップも今回の介入を高く評価している。日本の介入は米国の利下げ開始までの時間稼ぎしかできないが、実際にはそれによって救われた人もたくさんいる。今後も160円前後になったら財務省は少なくとも介入を再開するかどうか、その是非を検討する可能性が高いと思う」などと話した。