双葉町と浪江町にまたがる沿岸部では、約50ヘクタールの敷地に、国と県が復興祈念公園の整備を進めている。町の境のあたりには、国が震災と原発事故の犠牲者を追悼する追悼祈念施設を設けることにしていて、きょう、安全祈願祭が行われた。国や地元自治体の関係者など20人余が出席し、玉串を捧げて、工事の安全を祈り、国土交通省東北国営公園事務所の所長が、鎮魂と未来への希望を体感するような施設を目指し、住民の期待に添えるよう、着実に工事を進めるなどと挨拶した。追悼祈念施設は、地下2階、地上1階建てで、内部には、被災前の様子や震災と原発事故直後の状況、復興に向かう姿などの映像を展示する予定だ。事業費は、約50億円で、再来年3月末までに完成する予定だ。双葉町の伊澤町長は、未来に向けて、復興の想いを強くする場所になってくれればいいなどと話した。