財務省が9日発表した対外・対内証券投資で、8月の国内投資家の海外中長期債の買越額は7兆3370億円と過去最大となった。8月に一時1ドル=141円台まで円高が進み、保有資産全体に占める外国債券の比率が低下。年金などのリバランスを目的とした買いが膨らんだのが背景にある。今後については、世界的な景気悪化懸念が強まれば、銀行などによる外債買いが増える可能性がある一方で、8月のような大幅な買い越しが続くとは考えにくいとの声が出ている。(日経電子版)
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