西原さんは今週のイベントで注目するものについて「きょうこのあと発表される日銀短観に日本株という面では注目している。2つポイントがあり、1点目が企業の業績見通し。全開3月短観では売上高が前年比で1%プラス、純利益がマイナス5.4%だったが、4-5月に発表された23年度の企業ガイダンスにおいては売上高が1.9%クラスで純利益もマイナス1%で2カ月足らずで上方修正されている。いまアメリカの景気が悪くないし、円安も進んでいることもあるので、上振れする可能性があると思い、企業の上方修正を見ていきたい。3月短観では130~132円がドル円の企業想定だったがいまの144~145円が続くと4~5%くらい企業の収益を押し上げる幅がある。ただ第1四半期が終わったばかりなので通期の想定が大きく変わるかどうかは分からないが重要だと思っている。もう1点は設備投資だが、3月短観では大企業で3%のプラスと見られていたが、6月下旬の日経新聞のサーベイでは16%プラスで自動化やグリーン、サプライチェーンなど数多くの企業収支が出されていて、これらは株式市場から見るとポジティブなので6月短観でどのように上方修正されるか重要なポイントになるとおもう。」などと述べた。大橋さんは「アメリカの雇用統計。引き続き強い状態が続くと見ている。足元のアメリカの労働市場は市場に人が戻ってきている状態でその中で注目すべきは労働人口がどれだけ増えているのか。その結果として平均受給の月次を注目したい。月次の変化が足元のトレンドを把握しているという意味で、先月くらいまで見ているとコロナ前まで戻ってきている。そうすると今回も労働市場に人が戻ってきていると確認できればますます賃金上昇圧力が緩和されていくという可能性があると注目している。」などと述べた。