新NISA開始から半年が経過し、主要証券会社の専用口座を経由した個人の購入額が7兆5000億円を超えた。日本経済新聞はネット証券5社、対面中心の大手証券5社にNISA口座を使った個人顧客の投資状況を聞き取りした。上半期の購入額は旧NISA時代の実績の4倍に相当しうち4割が日本の個別株に流入。長期保有を前提に優良株を買う新しい投資家層の存在が浮かび上がった。一方海外個別株への関心も高まっていてNISA口座を通じた米国エヌビディア株の購入額は639億円と598億円だったトヨタ自動車株を上回った。ネット証券が情報提供や銘柄の取扱いを強化した結果、投資のハードルが下がったのが大きいとみられている。日本企業が株主還元や投資のしやすさを個人にアピールできなければNISAマネーの海外流出が一段と進みそう。(日経電子版)