証券口座のサイトのID・パスワードなどの情報が盗まれて身に覚えのない株式などの売買が行われる被害が相次ぎ、顧客に被害が確認された証券会社は少なくとも8社に拡大している。日本証券業協会は、証券会社58社が今後は顧客がネット上で株式などの売買を行う場合多要素認証の設定を必須化する方針を決めたことを明らかにした。現在は多要素認証を設定するかの判断を顧客側に委ねる証券会社が多いという。必須化表明の企業に対し、多要素認証を設定しない顧客には原則ネットでの売買を制限するなど抜本的な対策を求めていくとしている。