東京証券取引所から中継。日銀はきのう金融政策の運用を柔軟化し、長期金利が1%を超えても一定程度容認することを決めた。これについて、海外の投資家からは「大きな修正ではなく、金融緩和は続く」との見方が広がり、31日のニューヨーク市場で円相場は一時1ドル151円74銭まで値下がりした。また、財務省の昨日の発表で、円相場が大きく円高方向に触れた先月3日を含め、直近の1ヶ月間、政府日銀による市場介入が行われていなかったことがわかり、介入への警戒感が後退したことも円安が加速した要因となった。円安が加速したことについて、財務省の神田財務官はけさ市場の動きを強くけん制した。介入を含む手段はスタンバイの状況かと問われた神田財務官は、「スタンバイだ」「総合的に判断してマーケットの状況というのを緊張感を持って見守る中で判断する」と話した。この発言を受けて、市場では政府日銀による市場介入への警戒感が再び高まっていて、東京市場では1ドル151円台前半での神経質な取引が続いている。