内田さんのドル円予想レンジは147.75円~148.75円。注目ポイントは「日本のデフレ脱却宣言までの距離感」で、「マーケットでは来週、遅くとも来月の日銀会合でマイナス金利が解除されるとみられていて、その後の円高が警戒されている。金利と為替の関係を見るうえで、日本の円相場と長期金利の関係を振り返る。日銀は2022年の12月以降、去年の7月10月と合計3回YCCの上限を引きあげていて、長期金利も0.5%程度上昇しているが、円安になっている。実質金利は大幅なマイナスで、ほかの通貨よりも低い状況。実質金利がマイナス金利にとどまる金融緩和状況が続くということを日銀が強調したので、結局市場で金利上昇に対する期待が醸成されなかった。このあたりが影響していると考えられる。マイナス金利解除に関しても、日銀が緩和的な状況が続くと強調する場合は円高材料出尽くし感から円安にふれると思われるが、一方で日銀が持続的な利上げを印象付けた場合は円高インパクトが持続するのでは」と話した。