円相場は節目となる1ドル155円を突破しおよそ34年ぶりとなる円安ドル高水準を更新した。政府の防衛ラインとみられてきた155円突破へと円安を加速させたのは日米の金利差。米国で経済の底堅さが示される指標が出るたびに利下げ開始が遅れるとの見方が広がり長期金利は高止まりが続いている。一方で、日本では日銀がマイナス金利を解除した後も利上げを急がない方針を示していて日米の金利差は広がったまま。日銀は今日から2日間の日程で金融政策を決める会合を開くが、市場関係者は内容次第でさらに円安が加速する可能性を指摘している。政府による円買いへの警戒感がくすぶる中、さらに円安が進むのか緊張感を持った取引が続いている。