日本国債を売る動きが強まった、きょうの債券市場。10年もの国債の利回りが、午後2時過ぎ1%まで上昇。1%台をつけるのは、2013年5月以来、約11年ぶり。満期までの期間が10年の国債の利回りは、長期金利の代表的な指標とされ、住宅ローンの固定金利や企業向けの貸し出しなどの金利を決める基準になっている。日銀が金融政策の正常化を早めるという見方が出ていることに加え、米国での早期の利下げ観測がいくぶん後退して、米国の長期金利が上昇したことから、これに連動する形で日本の国債を売る動きが強まっている。市場関係者は「市場では、日銀が早期の追加利上げや、国債の買い入れのさらなる減額など、金融政策の正常化に向けて動くのではないかという見方が広がっている」と話している。