日銀・植田総裁は参議院の財政金融委員会で次回来月の金融政策決定会合で追加の利上げを行う可能性について、場合によっては十分あり得ると述べた。2%の物価安定目標について“確実に実現するということろまでまだ確信が持てていない。確信の度合いが上がれば短期金利の水準を引き上げることを通じて金融緩和の度合いを適切に調整したい”と述べた。先週の決定会合で国債の買い入れを減らす方針を決め来月の会合で具体的な計画を示すことにしているが、同時に追加の利上げを行う可能性を問われると「場合によっては政策金利が引き上げられることも十分あり得る」などと話した。来月の会合では日銀が国債の買い入れの減額について規模やペースをどのように示すのかとともに、追加の利上げにまで踏み込むのかに市場の関心が集まっている。