劔崎さんに話を聞く。テーマは「来年のベアは再び3%を超えられるか」。日銀が注目している賃金のデータは基本的に春闘のベースアップ率と、毎月勤労統計の一般労働者の所定内給料の前年比の2つとして、春闘のデータは大企業のデータが非常に高く、毎月勤労統計は中小企業のウェートが高い。春闘のベースアップは毎月勤労統計の前年比を平均的に0.5%ポイントほど上振れる傾向にあるなどと話した。また植田総裁のインタビューについて触れ、「春闘のベースアップ率が少なくとも3%を超える必要があることを意味し、超えるか超えないかが日銀が来年も利上げを継続できるかどうかで非常に重要になる」などと話した。一般労働者の所定内給与の要因分解や賃金の推移について説明、「現時点で来年末の一般労働者の所定内給与の前年比は最低でも2.9%くらいと予想している、これ以上の値になる可能性も十分ある。ベースアップ率と毎月勤労統計の一般労働者は0.5ギャップがある、そういう意味では2.9という毎月勤労統計一般労働者の値はベアと言う意味では3%を上回るということになる。賃金は来年の日銀の利上げ継続を後押しする可能性があるということだと思う」などと話した。