ホンダと日産は去年12月から経営統合に向けた本格的な協議を始めていて、持ち株会社を設立したうえで両社を傘下に収める形での経営統合を目指すと発表していたが、ホンダはこの枠組みとは別に、ホンダが日産の株式を取得して子会社化する案を日産側に打診していた。関係者によると、日産はきょう取締役会を開き、経営統合の協議の進捗やホンダから打診を受けた子会社化の案などについて議論したという。このうち、子会社化の案については取締役から反対の意見が相次いだということで、来週までに最終決定するという。両社は業績が悪化している日産の経営立て直し策の進捗も踏まえて、今月中旬をメドにさらに協議を進めていくかどうかを判断するとしているが、ホンダが経営の主導権を強めようとする中で、経営統合に向けた協議の行方は見通せない状況となっている。