自動車業界に詳しい東海東京インテリジェンス・ラボの杉浦誠司氏の解説。ホンダと日産の経営統合撤回。杉浦氏は「ホンダが提案した完全子会社化は資本の論理からすると選択肢の一つ。ホンダと三菱自動車からすると日産のリストラが進まないので不安が募っている。マーケットを見るとホンダは株価を上げ日産は下げた。ホンダは日産の負担が軽くなったことが好感された。今後ホンダの自動車ビジネスが問い直される時がくる。日産はTOBの観測で株価が上がったが破談の報道後、下落した」などと話した。杉浦氏は今後本気度を試す3つのポイントを挙げた。1.ホンダの本気度。日産と組みたいのならそのようなアクションを取るのかどうか。2.日産はサプライヤーを巻き込む形でどのように再生を行うのか。3.鴻海は日産に対して興味があるのか。日産の単独再建は難しい。杉浦氏は「トヨタの今期の営業利益予想は上方修正。マーケットは好感。去年1-3月期と比べると生産が戻り為替のメリットもあるので余力はある」と話した。