春闘で、トヨタ自動車は、4年連続の満額回答となり、最大で月2万8440円の賃上げで、過去最高の水準となった。日本製鉄は、組合が要求したベースアップ相当分を上回る過去最高額の月額3万5000円で回答した。三菱電機などもそろって満額回答で、去年を上回る賃上げが並んだ。政府・連合と経済界の代表による政労使会議がきのう行われた。経団連の十倉会長は、これから続く大企業や中小企業も、賃上げの勢いを引き継いでもらいたいなどとした。実質賃金は、22カ月連続のマイナスで、本格化する中小企業での交渉で賃上げが広がるかどうかが焦点となる。