阪上さんの日経平均予想レンジは38400円~38800円。阪上さんは「米株高を受けて、上昇が見込まれる。バブル最高値にも接近しているので上昇すると警戒感の売りもでるが、総じて堅調な動きになると思う。ただ日本独自の材料で上昇しているかというと、それより世界的な株式市場の上昇と円安の恩恵。米国株と日本株が連動する動きは大きく変わっていない」などと述べた。注目ポイントは『強気相場持続の鍵を握る設備投資動向』。阪上さんは「為替が円安になったので、事業収益が押上げられた。この効果は24年度は持続しない。企業収益への押し上げ効果が剥落して業績がスローダウンする中でも強気相場が続くためには24年度も高い増益が必要だが、そのためのドライバーになりうるのが国内景気の回復、設備投資の回復に注目している。人手不足の動きが強まると遅れて設備投資が増えてくる傾向がある。人手不足が始まってもすぐには投資しないが2年ぐらいすると投資する。インフレの影響。キャッシュフローを下回る設備投資しかやっていない。余ったキャッシュフローが積み上がる。インフレ的な状況が定着すると設備投資を増やすことが考えられる。さらに東証改革、積み上がった資金を有効活用することを東証が企業に求めている」などと述べた。