これまでの一律の育て方では成長実感を持ってもらえない。大手化学メーカーは今年新人研修のやり方を一新した。導入したのが社員のタイプが分かるチェックシート。仕事もプライベートも、どっちも大切など、キャリアへの価値観や欲求を診断し、それを参考に新入社員がグループに分かれ、一年にわたり、研修や学び合いを行う。旭化成の三木祐史さんは、昨今でいくと比較的会社は好きだし職場の皆さんのことはすごく感謝をしている、けれども成長を求めてやめようかなと言う理由が増えてきているといい、個別のスキルレベルやキャリア観に沿った成長を感じてもらえるような研修にしていくことが重要だと話していた。新たな研修に対する新入社員からの評判は上々。入社1年目の吉岡郁美さんは、仕事もプライベートもどっちも大切というタイプのワークハックゼミを選んだという。医療機器の営業部門に配属され、朝や夜に病院を回ることが多く、プライベートの時間を増やしたいと考えていた。それに役立ったのが外部講師による仕事効率化のノート術。浮いた時間で友人たちと過ごす時間が持てるようになった。吉岡郁美さんは、自分のモチベーション向上にも繋がっているなどと話した。一つのことに集中したいタイプだという熊谷晴さんは、スケールの大きな仕事や新規事業の開拓がしたい人向けのアドベンチャーゼミに所属。大学院では研究に没頭していて入社後、時間の余裕があることに戸惑っていたという。その意識を変えてくれたのが研修で繋がった同期だった。熊谷さんが始めたのは中国語の勉強。自ら参考書や学習アプリを購入し、業務の開始前に学んでいる。熊谷さんは、今のところは転職はかんがえたことはないという。
さらに、社員の転職を成長の機会と前向きに捉える動きも出てきている。大手保険会社では退職した人たちとつながる仕組みを作った。参加する退職者は385人。それぞれのキャリアを支援している。三井住友海上火災保険の荒木裕也さんは、外に仮に出たとしてもその人を応援することや戻ってきた時に受け入れることで、新しい価値観、より相乗効果が生まれてくるだろうと話す。これによって早速車内に化学反応が生まれている。3年前に転職した市川隆太さんは、子育てに向き合う中で再びキャリアを見直し、この春復職を果たした。元々在籍していた部署に戻った市川さんは、社外の経験が職場の刺激になっているという。
さらに、社員の転職を成長の機会と前向きに捉える動きも出てきている。大手保険会社では退職した人たちとつながる仕組みを作った。参加する退職者は385人。それぞれのキャリアを支援している。三井住友海上火災保険の荒木裕也さんは、外に仮に出たとしてもその人を応援することや戻ってきた時に受け入れることで、新しい価値観、より相乗効果が生まれてくるだろうと話す。これによって早速車内に化学反応が生まれている。3年前に転職した市川隆太さんは、子育てに向き合う中で再びキャリアを見直し、この春復職を果たした。元々在籍していた部署に戻った市川さんは、社外の経験が職場の刺激になっているという。