宇宙飛行士・大西卓哉さんは、アメリカの企業「スペースX」の宇宙船「クルードラゴン」で、アメリカ人とロシア人の宇宙飛行士とともにフロリダ州にあるケネディ宇宙センターから打ち上げられ、国際宇宙ステーションにおよそ半年間滞在する予定。打ち上げは当初おとといの予定だったが、地上側で機体を支える機器の一部に不具合が見つかったため打ち上げまでおよそ40分のところで急遽延期されていた。NASA=アメリカ航空宇宙局によると不具合は解消したということで、今日改めて打ち上げられることになった。滞在中、大西さんは船長に就任することになっていて、日本人宇宙飛行士が船長に就任するのは2014年の若田光一さん、2021年の星出彰彦さんに続いて3人目となる。また大西さんは数多くの実験にも携わる予定で、日本が開発した宇宙ステーション内の居住スペースの空気から二酸化炭素を取り除く装置の性能を調べる実験や、ハエを使って宇宙空間での薬の効果を確かめる実験など、将来、月や火星で人類が活動することを見据えた実験が数多く計画されている。宇宙船はこの後、日本時間の午前8時過ぎに打ち上げられる予定。