東海東京インテリジェンス・ラボの杉浦誠司の解説。杉浦さんは、自動車メーカー5社の認証手続きをめぐる不正について、背景3つあると思っているとのべ、1つは経営の緩みだとコメント。2つ目はグローバル化など業務の肥大化というのが不正が隠れてしまったということ。3番目は今回国交省は虚偽データという言い方をして企業側はデータ不備という言い方をしていることから、現場と規制の溝というのは相当広くなっていったということだとのべ、認識のギャップがあるとコメント。今後の業績予想についての影響は限定的だと思うとし、全体でも年間13万台ぐらいの規模の出荷停止。ただトヨタは世界で1000万台以上作っており、その規模というのはやはり限定的、しかも円安があるという状況だと解説。しかし社会的に信頼性が失われてしまったということもあるので12月まで改善策等が長引くということならなかなか株価は重いと考えているとのべた。圷さんは、春闘の結果が歴史的な大幅賃上げになったが、その結果は一部反映されてくる見込みとなる。春闘の結果は大体7月から8月分の統計にかけてフル反映されてくるので実質賃金が7、9月期頃にプラス圏に入っていくと見込んでいるとコメント。今みたいに円安に伴うコストプッシュインフレが強まっていると貯蓄に吸収されてしまうという懸念があるが、逆にこれから緩やかな円高となっていった場合には賃金が逆行して上がっていく形になるので個人消費を押し上げるしマーケットへの影響も見込めるのではないかと思うと解説した。