東京・昭島市では民間の事業者が、ゴルフ場の跡地約60万平方メートルの敷地に大型物流施設やデータセンターを建設する計画を進めている。完成すると1日5800台の車が出入りすると見込まれることなどから、交通渋滞や通学路の安全などへの影響を懸念する声が上がっている。一方、市などによると物流施設やデータセンターをめぐっては、大型スーパーなどとは異なり“周辺の生活環境を守るよう強制する法制度がなく事業者に任意の配慮を求めることしかできない”という。こうした中、昭島市議会は早急な対策が必要だとして先月、政府に対して“大規模物流施設などの建設に関しても地域の生活環境を守る法整備を求め”意見書を提出した。事業者側は来月の着工を計画しているということで、“民間の開発に対して、どこまで行政が地域への対応を求められるか”が課題となっている。