内閣府がきょう発表した4月から6月のGDP(国内総生産)の改定値は、物価変動の影響を除いた実質の伸び率が前の3か月より0.5%上昇した。このペースが1年続くと仮定した年率換算では、プラス2.2%で、8月に公表した速報値のプラス1.0%から上方修正した。項目別ではGDPの半分以上を占める個人消費で、外食などのサービス需要が伸びたためプラス0.2%からプラス0.4%に上方修正された。企業の設備投資は、ソフトウェア関連の投資にやや慎重さが見られたことで、速報値のプラス1.3%からプラス0.6%に引き下げされた。一方、同じく発表された街角の景況感を聞く内閣府の景気ウォッチャー調査によると、8月の景気の現状を示す指数は46.7と、前の月から1.5ポイント上昇した。猛暑の影響で飲料品など夏物の商品の消費が伸びたことで、4か月連続で改善している。また、2~3か月先の見通しを示す指数は47.5と、前の月から0.2ポイント上昇した。
