現在の駅の階段には”↑のぼる””↓おりる”の表示があり、手すりを間に設けて一目で通るべき側を示してくれている。だが当時の有楽町駅の階段には目立った表示はなく乗客は階段一杯に広がって降りている。かつては利用者が暗黙の了解で譲り合っていたようだがそこから40年以上経ち、駅構内の「左側通行」や「整列乗車」の表示などによって移動もよりスムーズになっている。そんな駅構内でなくならないのが駆け込み乗車である。しかし最近、駆け込み乗車を最大3割減らす効果のある取り組みが行われているという。それは発車サイン音をホームのスピーカーからではなく車載スピーカーから出すようにしたこと。ホームのスピーカーは広範囲にわかって音が聞こえるため階段や改札まで音が届き駆け込み乗車を増やしてしまう可能性があったが、車載スピーカーはドア付近のみ音が聞こえるため自然と駆け込み乗車を減らすことが可能なのだという。
住所: 東京都千代田区有楽町2-9-17