伊東市・田久保市長は多くの市民から激励があったとして辞職表明から一転、続投をする意向を示した。会見の直前には市の部長級幹部の全員が「考え直すべきだ」と翻意を迫られていた(朝日新聞)。田久保氏はこれを受け入れずに会見に臨み、2つの公約(新図書館建設計画の中止、伊豆高原メガソーラー計画の白紙撤回)の実現を強調した。中止を目指す新図書館計画が持ち上がったのは前市長の時代。総工費42億円をかけた巨額プロジェクトだったが、入札の不調もあり建設着工までには至っていなかった。建設中止を掲げて当選した田久保市長は現図書館の改修や廃校の利用などの案を示し、新図書館計画を白紙に戻した。伊豆高原のメガソーラー計画だが、市はすでに条例を制定するなど対応済みで2019年から工事は止まっている状態。田久保市長は「メガソーラーや新図書館計画も水面下で激しく動いている」と主張。伊東市・杉本市議は「水面下で建設に向けての動きなんてない。辞職を撤回する理由なんてない」などと述べた。伊東市の観光客数(2024年)は20年前と比べ50万人減少。伊東市民は「市政が進まない」、「嘘はいけませんが改めて政策を続けてほしい」などと述べた。50人に意見を聞いたところ、辞職は36人、続投は14人という結果になった。
