富山・朝日町では、マイナカードを活用した地方創生に活路を見出し取り組んできた。マイナカードに現金をチャージして支払いに使う地域通貨「LoCoPiあさひまち」という日本初のサービスも動き出していた。朝日町では所得の半分程度が町の外に流れていたため、地元でしか使えないあさひまちコインを広めていた。利用者を増やすため、期間限定でチャージした金額に町の予算で10%を上乗せするキャンペーンを実施していた。2月にキャンペーンが始まり、町のショッピングセンターにチャージできるブースを設置したが、誰もチャージしてくれなかった。中にある大阪屋ショップは町唯一のスーパーだが、あさひまちコインが使えなかった。導入に向け、スタッフの不安を払拭させるために役場の担当者が説明に訪れた。大阪屋ショップで支払いができるようになると、多くの人がチャージをしてくれた。町の商工会でも、事業者からあさひまちコインを使いたくなるキャンペーンを始めたいという声があがった。