阿部一二三は、6歳で柔道を始め、中学時代には全国大会を連覇し、高校では国際大会で優勝するほどの実力を発揮した。東京五輪では、オリンピック史上初、同日兄妹金メダルを獲得した。兄妹で連覇のかかるパリオリンピックでは、まず、阿部詩が52キロ級に登場し、1回戦を一本勝ちした。2回戦で、世界ランク1位の相手から技ありを奪うも、一本負けとなった。約40分後、阿部一二三が初戦に臨んだ。順調に勝ち進み、決勝を控えるなか、阿部詩が取材に応じ、サポートしてくれた人たちに感謝の気持ちでいっぱい、期待にこたえられなかった自分の弱さと向き合いながら過ごしていきたいなどと話した。阿部一二三は決勝に臨み、序盤で技ありを奪い、合わせ技一本でオリンピック連覇を達成した。阿部一二三は、妹が負けて、自分自身も苦しい1日だったが、兄としてやるしかないという思いで、気持ちは抑えたなどとし、詩と2人で次の五輪で金メダルをとりたいなどと話した。