- 出演者
- 望月理恵 武田真一 長谷川忍(シソンヌ) 山里亮太(南海キャンディーズ) 山神明理 滝菜月 田辺大智 黒田みゆ 大門小百合
大会3日目が終了したオリンピック。日本は、メダルラッシュ。メダルを獲得した選手の映像を伝えた。
オープニング映像が流れた。
オープニングトーク。山里は、五輪について、競技のことをもっと知れば、その凄さがもっとわかるようになるだろうなどと話した。
日本時間きょう未明、柔道男子66キロ級で、阿部一二三がオリンピック連覇を達成した。妹の詩は、2回戦で敗退した。阿部一二三は試合後、妹が負けて、自分自身も苦しい1日だった、兄としてやるしかないという思いだったなどと話した。
阿部一二三は、6歳で柔道を始め、中学時代には全国大会を連覇し、高校では国際大会で優勝するほどの実力を発揮した。東京五輪では、オリンピック史上初、同日兄妹金メダルを獲得した。兄妹で連覇のかかるパリオリンピックでは、まず、阿部詩が52キロ級に登場し、1回戦を一本勝ちした。2回戦で、世界ランク1位の相手から技ありを奪うも、一本負けとなった。約40分後、阿部一二三が初戦に臨んだ。順調に勝ち進み、決勝を控えるなか、阿部詩が取材に応じ、サポートしてくれた人たちに感謝の気持ちでいっぱい、期待にこたえられなかった自分の弱さと向き合いながら過ごしていきたいなどと話した。阿部一二三は決勝に臨み、序盤で技ありを奪い、合わせ技一本でオリンピック連覇を達成した。阿部一二三は、妹が負けて、自分自身も苦しい1日だったが、兄としてやるしかないという思いで、気持ちは抑えたなどとし、詩と2人で次の五輪で金メダルをとりたいなどと話した。
オリンピック33大会連続金メダリストの野村忠宏さんがスタジオ出演。阿部一二三の金メダルについては「自信に溢れたいい表情をしていたし、初戦から落ち着いた試合運びで得意の攻撃柔道、圧倒的な強さを発揮して完勝、見事な2連覇だった」と評価。世界中から対策をし尽して向かってくることについて「それを理解した上で3年間かけてしっかり準備して、自分の柔道を前回の東京五輪から進化させてきているので、それに対する自分の自負があったと思う」と指摘。阿部兄妹については「互いを良い刺激材料として奮い立たせながら共に夢を求めて歩んできた。詩選手は負けず嫌い、それが彼女の強さであり原動力。あの時は感情が爆発したけれども詩選手らしいかなと思う」等とコメント。詩は2回戦敗退後「兄は絶対やってくれる」と兄に思いを託した。一二三は優勝後に「妹の分まで兄が頑張らないと」と話していた。阿部兄妹の戦い方について「常にリードしても攻撃柔道を止めない、これが2人のスタイル」等とコメント。一二三の3連覇については「「野村を見て、4連覇を超す」と東京五輪の時から言っていた。私も「やってみろよ」と返した。必ず彼はやってくれると思う。詩選手はこの悔しさをバネにして強い阿部詩を創って戻って来ると思う」等とコメント。
(中継)フランス・パリ・凱旋門。会場は柔道大国フランスとあり、一二三・詩コールが物凄かったという。田辺アナは詩選手の試合を観戦。詩選手は「柔道の一瞬の怖さを体感した」と話していたという。田辺アナは一二三選手にも話を聞いた。「プレッシャー・重圧が物凄い3年間だった。いくら練習しても不安が尽きない毎日だった」という話をしていたという。
角田夏実選手が20年ぶりに女子48キロ級で金メダルを獲得。今大会日本勢金メダル1号となった。角田選手の武器は相手の下に潜り込み足を使って投げる巴投げ。決勝では世界ランキング2位でモンゴル代表のバブドルジ選手相手にも巴投げを決め勝利。表彰台では涙を浮かべた。
審判の判定で波乱の展開となった男子60キロ級の永山竜樹選手の準々決勝。スペインの選手が寝技に持ち込み永山選手が絞め技にかけられる。審判が待てのサインを出したが待てがかかった後も絞め技をかけられ一時失神した永山選手。審判は相手選手の一本勝ちを判定。コーチらが猛抗議したが判定は変わらず。永山選手は敗者復活戦から3位決定戦へ進み初めてのオリンピックで銅メダルを獲得した。
疑惑の判定に対して野村さんは「審判が待てって言うのはこれ以上動きがないと判断したときの待て。相手選手に聞こえていなかったとしたら審判がすぐに止めなきゃいけなかった。そのタイムラグがすごく長かったっていうのが問題で、待てのあとに失神してたので待ての待て以降は正直無効だと思います。誤審ですね。」などと話した。それに対して山里さんは「なんで覆らないんですか」と質問。野村さんは「後で審判は待てと言ったのは間違いだったと言っている。」などと話した。こういう場合はどうしたらいいんですかとの質問に対して野村さんは「永山選手も抗議のために畳を降りなかったんですけど選手の抗議は通用しないんです。それは次の試合が長引いたりっていうことでそういう態度は良くないって全日本柔道連盟からお叱りを受けているんです。その時に日本の柔道連盟からも抗議はするけれどもそれも正直受け入れられない」などと話した。武田さんは「ビデオ判定でしっかりと検証してその場で修正をするっていうことはできないんですか」と聞かれると野村さんは「今はビデオ判定が導入されて審判が1人になった。審判は常に畳の外にいるビデオを見ている審判と常にコンタクトを取りながらやっている。今回映像をチェックしている判断が正直甘かったのかな。」などと話した。
角田選手の勝利のポイントについて野村さんは「立技と寝技。この2つを極めたコンビネーション。彼女の場合はこの2つしかない。投技は巴投げしかない。これが世界のライバルからいくら研究され尽くしても必ず投げる必殺技に昇華させているのがすごいですね。」などと話した。長谷川さんは「あれはリスクが高い技に見えるんであんまやんないほうがいいのになって素人の僕は思っちゃう。」などと話すと野村さんは「角田選手自身が寝技が強いっていう確固たる自信がある。巴投げで必ず相手を仕留められる自信がある。巴投げでもし失敗しても関節技にいける準備をしている。」などと話した。角田選手の巴投げと他の選手の巴投げの差について「角田選手の場合一回入ってから一瞬ストップしちゃう。そこから両手を使って左足で相手も止まったかなと思った瞬間に蹴り上げる。右足でセンサーのように調整してます。」などと話した。
今夜の柔道は男子73キロ級の橋本壮市選手。女子57キロ級の舟久保遥香選手が登場する。野村さんは「それぞれ強みがある。橋本選手は橋本スペシャルっていわれる片手で袖釣り込みをし舟久保選手は寝技が凄いんですよ。」などと話した。
スケートボード女子の試合が行われた。ストリートは自由に障害物を使って技を繰り出すランと一発の技の完成度を競うベストトリックの2つから構成されている。ランでトップとなったのは赤間凛音選手で89.26を記録したが、ベストトリックでは吉沢恋選手にただ一人しかできない大技が生まれた。
ベストトリックを終えて赤間選手は265.95をマーク。これに対し吉沢選手は1回目は失敗した技に再挑戦・成功して92.81点差とすると、女子では唯一こなすことのできる大技「ビッグスピンフリップ フロントサイドボードスライド」というボードを縦に1回展・横に270度回転させる技であり94.49を記録して逆転した。
山里さんは7位となった中山楓奈選手について、攻め続ける姿勢は素晴らしいと称えた。スケートボード・ベストトリックは3人の平均が15歳となっている。男子ストリートは小野寺吟雲選手・白井空良選手・堀米雄斗選手が1~3位を独占していることからこちらも金メダルに期待がかかる。
フェンシング・エペは全身の全てをサーベルで突くルールとなっていて、15ポイントを選手すると勝利となる。加納虹輝選手はヤニック・ボレル選手との対戦となったが、この対戦を9-15で加納選手は制しスタンディングオベーションで迎えられた。加納選手は団体戦でも金メダルを獲得できると確信していると言及している。
「世界まる見え!テレビ特捜部 大自然はミステリー2時間SP」の番組宣伝。
パリ五輪・競泳男子400メートル個人メドレー決勝に松下知之選手が出場。松下選手は初のオリンピックで堂々の2位。同レースに参加していた瀬戸大也選手は7位でフィニッシュした。
水泳・松下知之選手は、後半のタイムは1位の選手よりも速かったという。加納虹輝選手が金メダルを獲得したフェンシングでは、今日の午後から女子サーブル個人と男子サーブル個人の試合が行われる。フェンシングにはエペ・フルーレ・サーブルの3つがあり、エペは全身が対象で攻撃は突きのみ。フルーレは胴体のみが対象で攻撃は突きのみ。サーブルは上半身が対象で攻撃は突きと斬りの2種類が許されている。