東京・墨田区『黄金湯』は行列のできる銭湯。脱衣所はモダンで浴室は清潔感と昭和レトロが絶妙にマッチしている。あつ湯・薬風呂・炭酸泉・水風呂とこだわりの4種類の浴槽がある。前オーナーが廃業を考えているときに、近くで銭湯を営んでいた現社長の新保さん夫婦が経営を引き継いだ。新保さんは元々経営している『大黒湯』でも新しい銭湯の形にチャレンジしてきた銭湯界の革命児。黄金湯の多くの利用客の目当てがサウナ。蓄熱効果の高い麦飯石を壁に張って体を芯から温め、オートロウリュで最適な湿度に保っているのも人気のヒミツ。水風呂は水深90センチで最高の解放感が味わえ、空が見える外気浴スペースも。2階には食事や休憩ができるラウンジ、宿泊施設もある。新保さんは、いまだ戦後の物価統制令のなごりがある入浴料金だけではやっていけないと、様々なアイデアで銭湯を残そうとしている。