きょう、東京地裁に訴訟を起こしたのは、宿泊施設のオーナーたち。原告側の加藤博太郎弁護士は、「ブッキング・ドットコムが宿泊者から預かったお金を宿泊施設に支払わない このまま不払いが継続すると日本の多くの宿泊し施設が倒産しかねない」と警鐘を鳴らす。訴えられたのはブッキング・ドットコム。原告側はブッキング・ドットコムのオランダにある本社と日本法人に計約3600万円の損害賠償を求めている。7月以降、ブッキング・ドットコムを通じて利用客が支払った宿泊料が施設側に支払期日を過ぎても振り込まれていないとしている。松野久美子さんは5年ほど前からブッキングドットコムと契約しているが、異変があったのは今年の7月。日本の法人に問い合わせてもシステムエラーだと繰り返されたという。その後本社のオランダで支払ったと連絡があり、証拠として銀行の照会番号が明記されていたが、松野さんは「照会番号をもとに銀行に問い合わせをしたら振り込んだ人しか問い合わせが出来ない」と言われたという。結局、390万円が未払いになっているという。松野さんは、世界から集約をするためには使わざるを得ない、と語る。今回の訴訟では8都府県にあるホテルや旅館等のオーナー10人が支払いを求めているが、加藤博太郎弁護士は「日本全国でおそらく数億円では足りない数十億円以上に及ぶのではないか」などと指摘した。