世界最悪レベルの事故を起こした東京電力福島第一原発。除染で出た土などを保管する中間貯蔵施設が朝日に照らされていた。廃炉に向けて一部で進展が見られたものの、政府と東電が掲げる2051年までの完了は実現の見通しが立たないまま。避難を余儀なくされている人は、先月1日時点のまとめで2万7615人に上っている。原発が立地する福島県大熊町。佐藤右吉さん、86歳。大熊町は広い範囲で帰還困難区域に指定されたが、6年前に住民の帰還が始まった。佐藤さんはいち早く町に戻ったが、近所の人は今も戻っていない。佐藤さんの今の日々の楽しみは花を育てることだという。