先月惜しまれつつ閉店した健康センターの最後の1日を追った。1997年創業、神奈川・厚木市の「東名厚木健康センター」。開店1時間前にもかかわらずこの場所を愛した人たちで100人以上の行列ができていた。9時オープン、最後の営業が始まった。露天風呂や薬湯などもあり、中でも人気は超高温多湿のサウナで名物の爆風ロウリュウと言われる熱波を浴びせられる。そのクオリティの高さからサウナーの聖地と言われることもある。健康センターのシンボル・大広間では、本格的な料理を味わえる。さらに、ステージで歌えるカラオケや週4日開催されるビンゴ大会も大人気。そんな健康センターの最大の魅力は、初めて会っても迎え入れてくれる温かさ。開店から28年、お客さんの心と体を癒やしてきたが、施設の老朽化により修理しきれなくなり閉店が決まった。常連客たちからはさみしさとありがとうの声が多く聞かれた。10時55分、最後の営業にむけ厨房で準備していたのは20年以上健康センターで働く名物スタッフの柳原久子さん(76)。いつも明るい人柄が多くのお客さんに愛されてきた。最終日も笑顔で大広間をかけまわっていた。みんなが楽しめる雰囲気が何度も来たくなる理由の1つ。家族で訪れる一家もおり、娘さんにとってもおばあちゃんとの思い出の場所でもあったという。最後のビンゴ大会がスタート。柳原さんも仕事を終えお客さんと一緒に参加。その間にも次々常連客が訪れ写真に思い出を残した。24時の閉店の時間となりスタッフ総出で挨拶が行われ健康センターが閉店。
住所: 神奈川県厚木市岡田3-17-10