東日本大震災から13年。番組では震災直後から津波で妻を亡くした小野好信さん一家を取材してきた。津波では町の半分が浸水した宮城・亘理町。妻・由美子さんは職場から沿岸の自宅へと戻り流されたとみられる。震災から半年後の2011年9月、次女・望美さんのランドセルを買った際のメーカーの企画で、子供達に3年後に届く手紙が届いた。手紙には感謝の気持ちが綴られていた。妻の想いを受け好信さんは子育てと向き合ってきた。震災から13年経った先月、27歳となった長女・好美さんは去年結婚し隣町で暮らしている。次女・望美さんは夢だったドッグトレーナーになった。子供達は一人で支えてくれた父に感謝の想いを抱いていた。好信さんは子供達が自立した時に渡す予定だった妻の手紙を渡せずにいた。一人で暮らす時間が増えてから妻を思い出す事が増えたという。