1月の地震に加え、先月、大雨被害に遭った能登地方では、今回の選挙をどう受け止めているのか。地震による被害で自宅を解体した男性は「選挙という状態の気持ちではない」と語った。こうした中でも、選挙の準備が進められている。石川・輪島市では、前回159か所に設置した掲示板。今回は災害の影響で60か所に減った。多くの人の目につきやすいスペースが設置場所に選ばれた。投票所についても、以前使用していた施設が避難所になっているなどの理由で全体の数は減る予定。このため、仮設住宅の集会所に、期日前投票ができる臨時の投票所が設けられることになった。政府は、衆議院選挙の投開票の事務などに充てる経費として、今年度予算の予備費から815億円を支出することを決めた。民主主義の根幹をなす選挙。これだけ予算と労力がかかっている。多くの人に関心を寄せてもらい、投票所に足を運んでもらいたい。