阪神・淡路大震災から30年。震災を直接経験していない人が増える中、記憶や教訓をどう伝えていくか、模索が続いている。神戸市・東遊園地に、犠牲者を悼む灯籠で形づくられた文字は、よりそう。震災を経験した人が少なくなっても被災した人を忘れず、寄り添い続けようという思いが込められている。山内瑞絵さんは、地震で自宅が倒壊して下敷きになり11歳で亡くなった。毎年訪ねてくる同級生だった青島未来さんは41歳になった。阪神・淡路大震災では、建物の倒壊や火災が相次ぎ、災害関連死も含めて6434人が亡くなった。小学校教諭・長谷川元気さんは、震災を経験していない若い先生が増えていると感じ、自分の経験を伝えている。この日は震災後に生まれた27歳の先生が教壇に立ち、長谷川さんも見守った。
住所: 兵庫県神戸市中央区加納町6-4