宮本さんは生まれも育ちも銀座で、実家は新橋演舞場向かいの喫茶店。母の亡くなった66歳と同じ年になった。母は松竹歌劇団のレビューガールだった。その縁で、ドラマに初出演した。父は94歳まで生きて人生を楽しんだ。生前、父は「ピンピンコロリだ」とよく口にしていたそう。車椅子の父は90歳を過ぎてから、週に1回徘徊して杖をついて歩いて寿司屋に食べに行っていた。2000年に宮本さんが出演した際、黒柳のファンだった父はスタジオに観覧に来ていた。食欲旺盛だった父は、亡くなる3週間前に食欲がなくなった。亡くなる当日、出かける必要もないのにスーツに着替えてベッドに横になり数時間後に亡くなった。