自民党の麻生副総裁は日本時間の昨日、訪問先のニューヨークでトランプ前大統領と会談して日米関係や国際情勢などについて意見をかわした。麻生氏としては秋の大統領選でトランプ氏が勝利した場合に備え党の立場からも関係を築いておく狙いがあるとみられる。林官房長官はバイデン政権への配慮ともとれる姿勢を示した。政府内では現職の対立候補に政府が表立って接触するのは難しく有力議員を通じたパイプづくりは有益だとの受け止めが出ている。各国では政府関係者が自らがトランプ氏に接触する動きが活発化していて今月もイギリスのキャメロン外相やポーランドのドゥダ大統領などが会談した。日本政府としても大統領選挙の結果で日米同盟が揺るがないようバイデン政権との良好な関係を維持するとともにトランプ氏の側近など関係者とも水面下を含め関係構築を図っていく方針。