ノーベル平和賞の授賞式に日本被団協が臨んだ。演説に立ったのは長崎で被爆した田中熙巳さん。今も世界が核の脅威にさらされる現状を非難。もともと原稿にはない言葉で日本政府に対しても強く批判した。日本は世界で唯一の被爆国でありながらアメリカの「核の傘」に依存し、核兵器禁止条約には不参加。被爆者も高齢化がすすみ、平均年齢は85歳に。記憶をどう引き継ぐかが課題になっている。授賞式後のトーチパレードには亡くなった被爆者など130人の写真が掲げられた。田中さんら被爆者は11日には現地の高校や大学で体験を語り、若い世代に核廃絶を訴える。