自民党の総裁選で、これまで沈黙を守ってきた高市早苗氏が出馬の意向を正式に表明した。約2週間ぶりに公の場に姿を見せた高市氏は、「必要なのは暮らしや未来への不安を夢や希望に変える政治。命がけで頑張る」などと語った。総裁選への挑戦は今回が3度目で、会見に先立ち前回支持を受けた麻生最高顧問と面会したことも明らかにした。ただ麻生氏が今回も高市氏を支持するとは限らず、高市氏の会見から2時間後には小泉氏が麻生氏の事務所を訪れていた。麻生派の議員は複数の陣営に入っているが、上位2人の決選投票にもつれこんだ場合派閥としてまとまった行動に出る可能性がある。麻生氏は今月、派閥のメンバーを前に「消費税率を下げるべきという意見は多くはない」などと語っていた。それは去年の総裁選で戦略的な財政出動を訴え、食料品の消費税率ゼロを唱えてきた高市氏とは異なる考え。一方林芳正氏は「林プラン」と銘打った政策を発表した。柱は実質賃金の1%程度の上昇を定着させ、持続可能な社会保障制度を構築すること、自民党を改革することなど。夕方には自民党本部でSNSのライブ配信を通じて、総裁選のキャッチコピー「#変われ自民党」が発表された。総裁選は来週月曜日に告示される。
