梅梅の母は蘇蘇。今回、蘇蘇が壮絶な日々を送っていたことが明らかになった。蘇蘇は1986年、中国・馬辺イ族自治県で保護された。新聞社で蘇蘇が保護されたことが書かれた新聞記事が見つかった。そこには、農村で村人で畑でじゃがいもおを取っているときに突然獣が現れた。村人はジャガイモを奪おうとしたと思い銃で射撃した。獣は山へ逃げたと書かれていた。それから2ヶ月20km離れた村のすみでうずくまっていた、真っ黒な動物が捕獲された。この真っ黒な動物こそが蘇蘇だった。当時、竹が枯れてしまう現象が各地で起きていた。原因は竹の花。竹は60年に1度花を咲かすとすべて枯れる性質をもっていた。さらに各地で高速道路の建設が相次いでいた。その結果100頭が餓死したという。蘇蘇は空腹に耐えきれず人里に降りてきたという。蘇蘇は成都動物園に運ばれ、獣医師たちの治療によって一命をとりとめ元気になった。しかしその翌年、検査のため麻酔を打ったら呼吸が停止してしまった。3時間半人工呼吸を行いようやく、呼吸を取り戻した。この奇跡の回復は獣医師の学会で取り上げられるほど話題になった。1994年、伍番目の子どもで次女として生まれたのが梅梅だった。