日銀は、きょうの金融政策決定会合で短期金利を0%から0.1%程度に誘導するという現在の政策の維持を決定した。植田総裁は次の短期金利の引き上げについては毎回の決定会合ごとに経済物価の見通しやリスクを丁寧に検討した上で判断するとして2%の物価上昇の目標の持続的安定的な実現の観点から判断するという姿勢を繰り返し示した。長期金利の急激な変動防ぐための国債の買い入れ額については、3月の会合で決定した毎月6兆円程度という規模を維持した。また為替レートが34年ぶりの円安水準になっていることについては、円安が実質所得への下押し圧力を通して消費に悪影響を与えることもゼロではないと指摘し消費が強い動きを示すかどうかが政策運営上重要なチェックポイントだとした。