中空さんは今週の注目点について「中国の関連指標が多いと思う。特に中国はきのう発表になった半導体が買われるか買われないかで結構いろんなことが違ってくる。『関税がかかる』と言われるだけで貿易統計は変わっているはず。もしかすると3月に駆け込み需要があったかもしれなくて、びっくりするくらいの貿易黒字かもしれない。それを見てトランプ大統領が再び驚くということもあるかもしれない。ただ、私は中国そのものは経済政策が結構効いていると思っていて、これから上がっていく途中だと思う。ところが中国にもともとあった構造問題である不動産や固定資産などの投資などが頭を抑えてしまうので、景況感が回復できていないのではないかという心配もある。そのへんをどれくらいの状態か確かめるのも大事」などと話した。井野さんは注目ポイントについて「中川審議員の発言機会が17日にあることに注目している。今月末の日銀・金融政策決定会合を前にした予定されている最後の審議委員の発言機会となる。今回の金融政策決定会合で利上げの可能性はほぼないと思っているが、先週の植田総裁の発言のように経済・物価が日銀の見通しに沿って推移するなら利上げを通じて緩和的な金融環境を調整していくという基本的なスタンスを繰り返すとみている。今回の展望リポートは関税の発表とその後の足元の推移がかなり変わっているので、どこまで展望リポートへ見通しを織り込めるかちょっとわからないところがあるが、インフレというところに注目するならなかなか利上げをしていくというスタンスを取り下げることは難しいと思っている」などと話した。