千葉・印旛郡栄町にある町工場でピッチングマシン職人・吉田義(79)によって作られているピッチングマシン。正確無比な精度を誇る。松井秀喜も巨人時代に使用し、プロ野球の全球団に導入されている。さらに大リーグでも7球団が採用、ドジャースでも使われている。吉田は「精度だけは限界がないと思っている。そこは常に考えている」という。信頼されるもう一つの理由は長持ちすること。横浜DeNAベイスターズでは吉田のマシンが約20台使用されている。約25年前に納品したマシンを修理する様子を紹介。吉田は20代のころから地元の中学校や高校で野球の指導をしてきた。マシンを作り始めたのは子どもたちの練習環境を整えたかったからだという。第1号のマシンはバイクを改造して独学で作り上げた。吉田は「グラウンドを作って子どもを集めて練習するのが夢」と話す。